眼瞼下垂を治したい・治す方法

眼瞼下垂について

眼瞼下垂は、上まぶたが上げにくくなって、まぶたが垂れてくる疾患です。無意識に目を強く見開いて物を見る習慣ができるので、目の周囲の筋肉が過度に緊張して眼精疲労や頭痛などを起こしやすくなります。また、眉毛まで持ち上げることが多く、額に深いシワができ、険しい表情に見えてしまうこともあります。
鏡を見る際には無意識に目を開くため早期の眼瞼下垂に気付かないこともありますが、三白眼や額のシワなどで早期発見できることもあります。深刻な眼精疲労を予防するためにも、気になる症状がある場合にはご相談ください。

眼瞼下垂の治療

眼瞼下垂の原因としては、原因としては大きく分けて①瞼を引き上げる筋肉(眼瞼挙筋)のたるみと②上瞼の皮膚のたるみがあります。

瞼を引き上げる筋肉(眼瞼挙筋)のたるみによる眼瞼下垂

「先天性眼瞼下垂」と「後天性眼瞼下垂」の二種類に分けられます。
先天性眼瞼下垂は、眼瞼挙筋の未発達が原因です。生まれつき・片目のみに症状があることが多いです。視力に影響を及ぼすことがあるため、お子様が瞼が下がっていることに気づいた場合は早急に当院を受診してください。
後天性眼瞼下垂は、加齢による筋力低下や、筋肉を瞼板(瞼の端の組織)に連結させる腱膜のたるみなどが原因で発症するケースが多いです。
近年では「ハードコンタクトレンズを使用することで、眼瞼下垂の発症リスクが高くなる」という研究結果も報告されています。これは瞼の裏側からコンタクトが筋肉・腱膜を摩耗することによるものと考えられます。そのため、ハードコンタクトレンズを使用している方は特に注意が必要です。気になる症状がありましたら、当院までご相談ください。

上瞼の皮膚のたるみによる眼瞼下垂

瞼を開ける筋肉自体に問題がなくても、加齢性に上瞼の皮膚がたるみ、瞳にまで覆いかぶさる状態となることがあります。この場合は筋力自体に問題がなく、皮膚を切除する手術が必要となります。皮膚切除を行う位置で、重瞼線部皮膚切除術と眉毛下皮膚切除術に大別されます。 皮膚のたるみが大きく、大きな皮膚切除が必要な場合は眉毛下皮膚切除術が向いています。

重瞼線部皮膚切除術

皮膚のたるみが少量の場合は目の外の縁までの切開になり、傷跡は二重のラインに隠すことになります。たるみが中等量の場合は外に大きく切開を行い、外に出た部分は笑いジワに隠すことになります。

眉毛下皮膚切除術

眉毛の下に沿って皮膚切除を行います。皮膚のたるみが強い場合に特に有効です。

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