老眼(老視)

老眼とは

老眼とは「老眼(老視)」とは、加齢によって水晶体の弾力性が落ちたり、毛様体筋(水晶体の厚みを変える筋肉)が弱くなったりする現象です。水晶体と毛様体筋が衰えることで、目のピント調整力が衰えてしまい「細かい文字が読みにくい」「細かい作業がやりづらい」「頭痛・肩こり」などが起きやすくなります。40歳前後で自覚し始め、70代まで少しずつ進行すると言われていますが、近年では若年層でも老眼になるケースが多発しています。
老眼鏡または遠近両用コンタクトレンズで矯正しますが、中には「コンタクトレンズと老眼鏡を併用する」人もいます。
とくに、もともと近視だった人の場合、今まで遠くを見るためにつけていた眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなることを機に、老眼を自覚するケースが多いです。

老眼の症状

  • 近くのものが見えづらい
  • 薄暗い場所では物が見えにくい
  • 小さい文字を読むとき、少し離して見ないと文字が読めない
  • 今までより、手元を使う作業がやりづらくなった
  • 細かい数字・文字を読み間違える回数が増えてきた

など

また、上記の症状を放置すると、下記のような身体症状も現れてしまいます。

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 吐き気
  • 疲れ目(目がショボショボする)
  • 目の奥が痛む

治療(眼鏡・コンタクト、多焦点眼内レンズ)

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、遠距離・短距離を問わず、どの位置でも焦点が合うように作られた眼内レンズです。単焦点眼内レンズとは異なり、近視や遠視、乱視といった屈折異常と一緒に、老眼も同時に矯正することができます。
主な種類は2焦点(遠方・近方)と3焦点(遠方・近方・中間)ですが、最近では「Intensity(インテンシティ)」という5焦点(遠方、遠中、中間、近中、近方)の多焦点眼内レンズが開発されました。日本での導入は2020年の9月から開始され、自由診療での扱いになっています。
多焦点眼内レンズの治療は、日本では2007年に認可され、2008年には「先進医療」として認定されるようになりました。現在では「選定医療(治療の一部が保険適用される制度)」として認定されましたが、「国が認可したレンズを使用する手術」のみが、その対象となっています。
当院では、認可されていないレンズを用いての手術も可能です(その場合は自由診療となります)。レンズは患者様のお悩みや、生活スタイルに合わせて選択していきます。あらゆるレンズを用意しておりますので、ご安心ください。

眼鏡・コンタクトレンズ

当院では老眼でお悩みの患者様に向けて、眼鏡処方にも対応しております。「近くが見えにくい」「今まで使ってきた眼鏡(コンタクトレンズ)が合わなくなった」などの自覚症状がありましたら、無理せずに当院へ受診してください。

Q&A

近視の人は老眼になりにくいですか?

発症します。
老眼は加齢による生理現象のため、近視・遠視関係なく誰でもなります。
ちなみに近視の方の中でも、度数が弱めの眼鏡を使用している方の場合は、老眼を自覚しにくい傾向があります。

老眼鏡を使用することで、老眼の進行が早くなることはありませんか?

早くなることはありません。
老眼鏡をかけていなくても、老眼は徐々に進行します。
老眼鏡が必要な状態であるにも関わらず、老眼鏡をかけずに物を見続けると、疲れ目や頭痛、肩こりなどが起きやすくなります。自覚症状が現れましたら、無理せず眼鏡や遠近両用コンタクトレンズを使いましょう。

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