よくある目の症状

目のかゆみは、結膜炎（アレルギー性・細菌性・ウイルス性）や逆さまつげ、ドライアイなどが原因で起きている可能性があります。また、コンタクトレンズの摩擦が原因で、かゆみが起きるケースもあります。 目がかゆくなると擦りたくなりますが、目を擦ると目を傷つけてしまったり、傷口から細菌が入ってしまったりします。また、視力低下の原因にもなるため、目を擦るのは我慢し、無理せず眼科へ受診してください。 特に、アレルギー性結膜炎で目のかゆみが発生している場合、アレルゲン（アレルギー反応を引き起こす原因物質）を調べることが大事です。ご自身がどういったアレルギーを持っているのかを把握しておくと、アレルゲン対策が行いやすくなります。 当院では、アレルギー検査にも対応しております。「アレルギーではないか」とお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

瞼が腫れていて痛い場合は「ものもらい」である可能性があります。ものもらいは主に、麦粒腫（ばくりゅうしゅ）と霰粒腫（さんりゅうしゅ）の二種類に分類されます。 麦粒腫は、マイボーム腺などに細菌が感染することで発症するものです。1～2週間で自然に治ることが多いのですが、化膿して膿が溜まっている場合は切開する必要があります。 霰粒腫は、マイボーム腺の詰まりによる炎症が原因で発症するものもらいです。瞼に肉芽腫という、小さくて固いコブができます。点眼薬で治療していきますが、コブが大きい場合は摘出手術を行います。

「目が乾いて痛い」「ゴロゴロする」「涙が出る」といった症状は、ドライアイである可能性が高いです。ドライアイは「涙の量が減少してしまうこと」と「涙の質が低下してしまうこと」によって発症すると言われています。 加齢やコンタクトレンズの着用、室内の乾燥などが原因になりますが、近年では、パソコンやスマートフォン、ゲーム機の長時間使用が原因で、ドライアイになる方が増えています。 多くのドライアイは、点眼薬で症状が改善可能です。しかし、稀に膠原病（こうげんびょう）のような、眼科疾患以外の疾患の症状として起きるケースもあります。 ドライアイでお悩みでしたら、速やかに眼科へ受診してください。

白い紙や青空を見た時に、蚊や糸クズ、アメーバみたいなものが見えることがあります。これを飛蚊症（ひぶんしょう）といいます。 何らかの理由で硝子体が濁ることが原因だと言われており、特に心配する必要はありません。しかし、硝子体の中の出血や炎症、網膜剥離などが原因で起きている場合は、視力の大幅な低下や失明のリスクがあるため、早急な治療が重要です。 「視界の影が多くなった」「影が大きくなった」などの自覚症状が現れましたら、速やかに眼科へ受診してください。

視界がまぶしく感じやすい時は、ドライアイや白内障、眼瞼けいれん、斜視、虹彩炎、光過敏症などを発症している可能性があります。また、角膜についた傷が原因で、眩しく感じるケースもあります。 とくに白内障は、手術を行った後でもまぶしさを感じることがあります。これは、水晶体の濁りが改善されたことによって、今まで遮られていた光を取り込めるようになったためです。

視神経や網膜に疾患が起きている恐れがあります。主に緑内障や網膜剥離、網膜色素変性症、網膜中心動脈分枝閉塞症などが考えられます。また、脳梗塞や脳出血といった脳疾患であるケースもあるため、非常に注意が必要です。 視野の欠けは、なかなかご自身では気づきにくく、片目で物を見た時にやっと発見されることが多々あります。 特に網膜剥離と網膜中心動脈分枝閉塞症、脳疾患などは、早期発見・早期治療が大事です。視野の欠けを自覚しましたら、速やかに受診しましょう。

周囲に光る物がないのにも関わらず、視界の中に光が見える状態を「光視症」と呼びます。光視症は、網膜または脳の異常で起きると言われています。 網膜に原因がある場合は、硝子体が網膜を刺激することだと言われています。光視症自体は疾患ではありませんが、ごくまれに、網膜剥離や網膜裂孔の前兆で発生することもあります。 脳の異常の原因は、脳にある血管のけいれんが原因で発症することがほとんどです。脳に原因がある光視症の場合は、両目に強い閃光が走っているのが見え、閃光が治まると頭痛が発生するのが特徴です。